昆虫のように生きていきたい

--年--月--日

■スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2007年09月07日

■夢の部屋
ぼくが夢の部屋に入って、10年になる。
前任者は高齢のため退いた。
87歳の男性で、おじいさんと呼んでも差し支えなく、たしか天命はあと2年とゆうところだったから、いまはもう亡くなってるはずだ。
任期はだいたい天命の2、3年前に終わる。
残りの数年は好きに生きて良いとゆうことのようだが、80代90代の限界はやはりあるから、だいたいは湯治かガーデニングなんかだ。
(もちろん部屋による。お風呂の部屋の人なんかはもういいだろうしね)
性欲はほとんどないようだけど、結婚する人は意外に多い。
お互い高齢の初婚。
つまりぼくらの結婚適齢期は80代とゆうことになる。

学校を出て部屋に配属されてからは、ぼくらは基本的に外には出ない。
場合によっては、この人生は不幸とされるだろう。
でもぼくらは小さな頃からこの生き方が定められていて、学校でもそのための知識を身につけていて、それは不幸でもなんでもなかった。
心惑うことといえば、配属の発表のときくらいかな。

ちなみにいまぼくがいる夢の部屋はわりと憧れの部屋だ。

人間はすべての夢を自分で見ているように思っているが、夢のいくつかはこの部屋から配られている。
封書みたいに夢は配られる。
配達人もいる。
彼らは部屋に属さず、雇われてシフト制で配達している。
そこもこの部屋が憧れの対象となる要員だろう。
ぼくらにも孤独感はあるんだ。

それから、もっとも羨まれる理由は、人間が生み出す夢の美しさだ。
ぼくらから配達される夢とは別の、彼ら自身から生まれる夢。
その夢を、間近で見ることが出来るのだから。
人間は弱くて強くて美しく醜い。
光と闇のバランスは、神が誇る逸品だろう。
混沌と静寂。
それは宇宙の成り立ちである。

いまぼくは10年間、毎日これらの夢を見ているが、いまだに心は震える。
人間の愚かさをすべて忘れてしまう。
はじめて見たときは思わず泣いてしまった。その後も何度も。
青空に向かう、光る砂粒のようだと思う。
あなたにも見せたい。

スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

<< やおよろず | Blog TOP | 空腹で涙目 >>

FC2カウンター

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

objとrock21

Author:objとrock21
マンガ好き
あときんたま好き

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のコメント

ブロとも申請フォーム

RSSフィード

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。